わたあめ

岸辺の旅のわたあめのレビュー・感想・評価

岸辺の旅(2015年製作の映画)
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生きている人、死んでしまった人、そんなことを分けることのないこの映画。0が基本で全ては無の塊で出来ている。

この映画のジャンルは何かと言われると答えに困る。恋愛であり、ホラーでありロードムービーであり...。
そもそも映画はジャンルで括るのはナンセンスなのかもしれない。この映画で強く感じた。レンタルショップである程度括りをつけるためにジャンルというものは存在していると僕は思う。

あえてジャンル分けするならばこの映画はホラー映画だと思う。人と人の関わり方の難しさ、わからないことの怖さ。霊的存在の曖昧さから生まれる人間の恐怖。戦って撃退することのできない怖さ。まさしくホラー映画だ。

そう考えると、この映画に限ってホラー映画という分けではないかもしれない。人と人の関わりを描く物語、その中の葛藤はわからないことに対して生まれるもの。わからない怖さから生まれる衝突。それが映画になる。あ、全部ホラー映画だ!
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