haizara

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のhaizaraのレビュー・感想・評価

4.0
イニャリトゥ先生の映画には"濃度"があります

それは雨季の重苦しい空気のようであり、輸血用パックの血液のようでもあります

この映画の濃度は正しく撮影方法とBGMと出演者によって作られ、ワンカット風に編集されたカメラワークは臨場感を煽りましたし、ジャズドラム一択の心拍音のようなBGMは緊張感がありましたし、出演者は限られた時間で存分に命を表現しました

しかし率直に、あれ?これアロノフスキー先生ちゃうんか?と思いました笑

そのぐらい期待していたものと反しました

オモロなかったか?いいえ、非常にオモロイ映画です(^^)

しかしながら、「レスラー」であり「ブラックスワン」を思い起こしてしまいました

イニャリトゥ先生の"濃度"とは何か違っていたのです

ブロックバスターへのアンチテーゼともとれ、巷でいわれるマイケル・キートンの生き様への暗喩でもあった気がします

あとはもっと助演の方々も活かせた気がするんですよねぇ…先生なら(´・ω・`;)

だから何だろ、敢えて、イニャリトゥ監督が撮るの?これを?と思ってしまいました

まぁ言うだけは楽ですけどね

映画としては稀にみる傑作と思います(^^)
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