隼也

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の隼也のレビュー・感想・評価

4.1
【痛いほど伝わってくる監督の撮り方のセンス】

アカデミー賞観るシリーズNo.4!
アレハンドロゴンサレスイニャリトゥ監督作品はレヴェナントに続いて2作目。たぶん生真面目な監督だからか凝ってるし実際にやってるだろうシーンも多かった。全体的な印象としては好きな部分と嫌いな部分が半々って感じ。


やっぱり印象的なのは最初から最後まである長回しの部分。これがリアルさを強調してる。人物から人物へと移り変わる場面でもカメラはカットされず。そこに監督と俳優達の演技が入り込んできて多分脚本よりもこっちに重点が行きがちだなと感じたけど好き。マイケルキートンの演技はスポットライトの時も思ったけど一番良い!!エマストーンやエドワードノートンらが脇を固める中やはり光っていた。撮り方も綺麗だったし映像に文句は少ない作品。ウディハレルソンはハンガーゲーム、マイケルファスベンダーはX-MEN、ジェレミーレナーはアベンジャーズなどなど序盤からのアメコミいじりが面白かった笑


ただ長回しが多いので序盤のストーリがすこしダラダラしてるように見えた。ダラダラしてはないんだけどカットでテンポを上げることをしてないのでひとつのドラマとして最初から没頭できない人は置いていかれちゃうのかなって。
まぁあとは解釈を委ねる場面が多く少し混乱。特にラストシーンはん。。?ってなって好きとか嫌いじゃなくなんかなぁーって感じ。妄想と現実が入り乱れていたから錯誤が生じて少し難しい意味不明な映画に近づいた気もする笑、

映像面や撮り方の工夫はすごい好きな映画だったけど他に突出してなかったからか全体的にはそんなに好きじゃないのかもしれない。
隼也

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