たろさ

エヴェレスト 神々の山嶺のたろさのネタバレレビュー・内容・結末

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ネパールのカトマンドゥでカメラマンの深町誠(岡田准一)は、行方をくらませていた羽生丈二(阿部寛)に遭遇する。帰国後、深町は羽生について調べ始める。


日本版の本作を観てからフランス版を鑑賞。日本版の方は説明や登場人物がかなりゴチャゴチャしていた。深町のナレーションもあったがわかりやすいとは言えなかった。それに対してフランス版はそこら辺がシンプルでわかりやすかった。
雪山、ヒマラヤの恐怖を感じなかった。雪崩、凍傷、高山病、疲労、孤独、少しのミスやちょっとしたことで死亡や大怪我につながるのだが、画面からは伝わってこなかった。フランス版ではちゃんと描かれていたが、日本版の本作では終始強い吹雪が吹いていただけに感じた。雪山の自然の美しさの描写もあまり感じられなかった。
後半はただただ冗長に感じた。


ヒロインの岸涼子(尾野真千子)の存在が邪魔だった。いなくてもよかった。そもそもだけど人間離れした存在として描かれていた羽生が岸涼子と付き合っていたり現地で妻や子供がいるのが嫌だった。彼に生活感や人間味を感じさせてほしくなかった。
現地のガイドが岸涼子に現地の言葉で話しかけていたが彼女は理解できたのだろうか?
岸文太郎(風間俊介)が事故に遭った際、自ら命を絶つがその決断があまりにも早すぎる。「どうやったら危機を脱出できるか?最善の手は何か?」色々考えたが他に手段を思いつかなかったので、自らロープを切るに至ったという過程を丸ごとすっ飛ばしているのでかなり不自然に感じた。

ポスターにあるキャッチコピー「愛と運命に挑め」の意味はよくわからない。適当すぎるだろ。あまりにもひどいやっつけ仕事。
たろさ

たろさ