数年前に一度観て、2度目。
当時、彼女たちの言動の意図がわからなくて退屈な映画だと思った記憶。祖父の家のタンスや雛人形に囲まれた物置みたいな狭い部屋で、何故か満たされない気持ちでいた。だから、つまらなかったんだと思う。暮らしも違い、彼女たちに共感するには僕はあまりに若かった。
その青い時間が過ぎ去ってやっと、自分と似た感情を当てはめることができる。そういう類の映画だと思う。
"良い子"を求められる故の反動。本当の自分と他人に求められる自分のずれ。友達に冷められたくなくて悪ぶってしまうこと。
他人に求められる自分を演ることで、数分先の焦点が狂っていく。
救われなくて苦しかったけど、他人を素直に愛せる大人になったような気がしているから、私は大丈夫。