ちはな

きみはいい子のちはなのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.3
『私があの子をかわいがれば あの子もみんなに優しくなる
子供をかわいがれば 世界は平和になる』
高良健吾演じる学級崩壊寸前の小学校教師の 子連れ出戻りの姉のセリフ
この言葉に 全てが集約されてる感じ

母親の立場で観ると なんか凄く響きますね
虐待の連鎖とは 本当に根が深いもので
ひとりで解決できるものではないようです

物ではなく 親(大人)が子供に与えてあげなくてはならないのは
特別な事でなく 日常に溶け込んでいるのだろう

池脇千鶴が尾野真千子に
皆といるよりあなたと二人の方がいい みたいな事言うんだけど
全然 会話もテンションもかみ合ってないのに…って思ってたら
千鶴は全てお見通しだったっていうね(号泣スイッチon)

しかし 学校の先生は 本当に大変な仕事だなぁと( •́ .̫ •̀ )
特に小・中学校は関わる密度が濃いので(部活までまともに見ていたら休みなんてほぼ無し)
ブラック企業並に酷いのでは?
新米教師の高良健吾くんも「嫌になっちゃうよ~」とか言いながらも
生徒と関わる事で成長していく様が良かった(甥っ子の「頑張れ」ポンポンのパワー最強)

ちょっとボケてるけど 穏やかなお婆さんも良かった(『フランダースの犬』でネロの声やってたらしい)
お婆さんに見える桜の花びらが
みんなに見えるといいのに
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