うるり

きみはいい子のうるりのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
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虐待をテーマにした群像劇だけど、根底にあるのは愛や、人との繋がりだと思う。
親から子への愛はもちろんだけど、子から親への愛は絶大なのだな。
母親に手をあげられてる娘が、他の子の母親に「うちの子になる?」と冗談で聞かれて「嫌だ!」と本気で答えるシーンや、自閉症(?)の男の子が幸せについて語るシーンは、世の中の母親の心を強く揺さぶると思う。
学級崩壊のクラスの生徒に先生が出した、家族に抱きしめられるという宿題。
翌日先生にやってきたか聞かれて答えるシーンは即興なのかな?子供たちが素の感じて、照れたりしながら答えるんだけど、そのシーン自体はとっても良いんだけど、急にドキュメンタリーチックになるからそこだけちょっと浮いてしまっているのが残念…
世の中の誰もが当たり前のように愛されて、または愛していて欲しいけど、決してそうはいかない。だけど共通してるのは、みんな愛されたいよね、そして抱きしめられたい。
自分の子供をとことん愛して、その子供も誰かを愛して、どんどん愛が広がっていけばいいなと思った。
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