ごっつ良かったっす…。
トリアー監督流積み木崩しみたいに思えた。
はじめは理解できない領域に入ってきたなって感覚。
そんなもんいっくらやったって理解できねぇよってことは単なる通過点。
この通過点を経て、いろんなテーマに言及し、最後に繋げてくる。
普通なら理解できないことを理解して〜って無理を言う映画が多いけど、さすがはトリアー監督。
ストーリーテリングでこちらの心を操ってくる。
だからこそあのラストはもう笑うしかない。
なんせ僕は男だから。
クライマックス付近のセリグマンの言及には結構揺さぶられた。
それをピシャリと締めるラスト。
いや〜素晴らしい。
滑稽であり、皮肉であり、直視したくない真理。
そんな感じの受け取り方をしました。
でも、ハハハと笑えるような演出のさじ加減。救われました。
この映画はコメディだって監督は言ってたと聞きましたが、コメディじゃなかったら今後の人生について考えて長い間落ち込むことになっていたかもしれない。
そう作られてないこの映画は監督なりの「その程度のモノ」というメッセージだと思いました。
僕はこの映画たまらなく好きだ。
