ラストはトリアーがジョーを救ったと感じた。(セリグマンから、ではなくて精神的というか魂的というか)
ジョーにはもはやニンフォマニアックという生き方しか無いし『 I am a nymphomaniac!!! ,and I love myself.』と言えるくらいひたむきにそんなアイデンティティ・セクシュアリティと向き合うジョーは至極真っ当な生き方をしていると感じた。
vol.1と比べて映像的芸術性よりもvol.2は心情とか人間性に重きを置いた作品だったから、vol.1的な映像美を期待していた分少し肩透かしくらった感じ。
この映画に限った事ではないけど、本当にこういう映画でぼかしとかが入るのは観客に対してどうかと思う。こっちは映画館に足を運んでまでチケットを買って観たいものを観る(権利がある)っていう労力を費やしているのに、そのぼかしは誰に対して“映画倫理”の押し付けをしてるのかが分からない。
11/23@HTC有楽町