明宏

パシフィック・リム アップライジングの明宏のレビュー・感想・評価

3.1
一作目が最初から最後まで幸福感マックスだったのに対して、二作目ははいかんせん…

ロボット&怪獣映画(&前デルトロ監督作)ということで、文脈考察掌握系の感想は僕には書けないけど。撮ってる人はなにかこうこのジャンル映画への理解が半端な気がする。
かといって何にもわかっちゃいねー。みたいな感じでもない。設定自体はかなりアガるように組み立ててもいたり、摩天楼での戦いなど部分にクローズアップしてみると怪獣映画然としたところも多々あるわけで。

菊地凛子とジョン・ボイエガが義理の姉弟というのは堪らんもんがあるがなー。菊地凛子演じる森マコのあのメッセージとかも、一応推理パートなのだからパッとする根拠とか捻りがないとカタルシスにはならんぞよ。てか、続編のキャラの行動理由のために安易に過去作のキャラ殺すなよ… 愛無いな…(ワイナイナで韻踏める)

訓練生チームの感じとかも堪らんものがまたあるよなー。かなりグローバルなメンツが揃ってて仲良かったり悪かったり、フレッシュで。好きな感じの設定なのに〜。でも「わかってねー」感がここでも否めないな。せっかく故郷で戦うマッケンユーとかぜんっぜん映らないし(私情)。

人間関係的にはこの義兄弟と訓練生チームのとこを整理して萌える感じで写してくれれば十分なのだが。あのマッドサイエンティスト達のあーだこーだも煩わしい。中国人の女社長も可愛いけどさ…あの人全然責任問われないのとか。そもそも、中国人を悪役として出しといて、それをミスリードに実はいい人みたいな演出も、あれなんにしろ差別だと思うよ。。


あとは、森博嗣の『スカイ・クロラ』シリーズで主人公の草薙水素が有能パイロットから管理職にならざるをえなくなるみたいな流れが、森マコと重なって勝手に萌えていた。スカイクロラの水素の声優が菊地凛子だったので…… アップライジングの水素は散り際お粗末だったな〜 菊地凛子はでも可愛かった。

前作良かったから、それの続編としてそれなりにお金もかかって作られていたりと、全くノれなかったわけでもない。でも、もっとヤバいの作れただろうな
明宏

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