はちみつ小町

ダーク・プレイスのはちみつ小町のネタバレレビュー・内容・結末

ダーク・プレイス(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

原題が“DARK PLACES”という複数形なのが、この作品のポイントだと思う。事件の記憶も事件から1人生き残ったリビーの部屋も“DARK PLACE”だから。事件そのものも凄惨で、ぞっとする。

ベンが28年間も沈黙を守った理由が分からず、ぐいぐい引き込まれた。それにしても、それ程、彼女の事好きだったのかー。タトゥーも入れてたし、結婚も考えていたらしいし。映画の中で、彼女に惚れ込んでいる描写が1シーンでも欲しかったなあ。何と言うか、引きずられている男の子にしか見えなかった。でも、28年間の間に彼女が性悪女だという事は理解出来た様で自分の娘に対して「性格悪いか?」ってリビーに質問していたのには少し笑ってしまった。

少なくとも、リビーは28年経ってやっと事件から立ち直れそう。恐らく、何らかの仕事に就いて普通の人生を送って行くんだろう。

ラスト、「ベンだけが学んだ事がある。それは“許す”という事だ」というセリフが印象に残った。