以前に観た胸糞ナンバーワン映画の「スノータウン」みたいないやな予感がしたのですが、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツといった豪華キャストが悲壮感を打ち消してくれており、胸を撫で下ろしました。
しかしながら、この手の映画に底通しているのはやはりアメリカの闇の部分、貧困の問題です。
トランプがこの問題をどのように解決するのかが興味あるところでもありますが、解決してしまうとこの手の映画が作れなくなるなあみたいなことを考えながら、マッドマックスコンビを心強く観ていたのでした。
個人的な感想ですが、この主人公にシャーリーズ・セロンは少しミスマッチな感じが終始していました。やはりマッドマックス効果でしょうか？めちゃ強い女性のイメージ（同じショートカットでもありましたし）がどうしてもついてまわって、一家惨殺事件で人生を狂わされた女性には見えにくかった。
しかしながら彼女は製作にも関わっているみたいでこの原作に大いに入れ込んでいたはず。安定感溢れる演技力で最後までぐいぐい観客を引っ張っていきますね。
最期に見せた笑顔に今後のアメリカの希望を垣間見た感じです。
※しかしタイ・シェリダンという俳優は「悩めるティーンエイジャー」を演じさせるとぴか一ですね。
