ゴンゾさん

俳優は俳優だのゴンゾさんのレビュー・感想・評価

俳優は俳優だ(2013年製作の映画)
2.9
キムギドク脚本で、大好きな「映画は映画だ」と対になるような話、と聞き、胸を弾ませて見に行ったのに、なんかよくわからなかった。虚構と現実の境目がつかなくなる俳優の話…だと思ったらそうじゃなかった。そういう、映画と俳優のメタな構造を表す要素は読み取れなかった。ジュンくんは超頑張ってたのに。まさかあんなに露骨なセックスシーンだとは思わなんだ。アイドルが、ふんっふんっうっうっ、ぱんぱんと腰振るなんて(普段ダンスで存分に振ってはいるが)
以下、感想長文になりまふ。

*話に山がない。全てが中途半端。売れない時代も、スターダムにのしがったときも、ヤクザに脅されたときも、落ちぶれたときも。一つのシークエンスが特段盛り上がりなく終わってしまう。

*出てくるキャラクターも中途半端。ボクサーの友達との関係とか、広げられそうな要素はたくさんあるのに、いつの間にかいなくなって、いつの間にか終わってる。その人、ストーリー上必要!?という人も。そもそも、主人公が最後に会う女優、あいつになんであれほど感情移入してたのかわからず。

*主人公、よく考えたら最初の端役時代が一番頭狂ってたのでは?酒と女には溺れるけど、役者としてはどんどん普通の人になっていきます。おもしろくねー。暴力的なセックスが彼の狂気を示しているのかもしれないけど、舞台上で女優の首を絞めることのほうが、役者としての狂気。しがない役者→トップスターへ→セックス狂→首絞めちゃうやらなんやら、の方がよい気がする…(こう書くと、結構ありふれた話だな)

*前述の通り、ジュンくんは頑張ってました。ただ、MBLAQファンはあの‘ふんふんっ’シーンはどう思うのだろうか…。私は楽しませてもらいました。やっぱり韓国アイドルは良い身体です。アイドルが映画デビュー作であそこまでやるとは、意気込みがものすごい。

*最後の方に出てきた、もう一人の意気がってる若手俳優。あれもSS501というアイドルグループの人でございます。いきなり出てきてびっくりした。

*MBLAQのoh yeahとYという曲は男らしさムンムンの名曲なので聞いてみてください←どうでもよい情報
https://m.youtube.com/watch?v=sa46q6JOYB4

以上、思うがままに書きました。すいません。

〈補足〉よく考えたら難しく考え過ぎました。昔は役にのめり込んでいた主人公が調子乗っちやって生意気になって、鼻っ柱折られて端役に舞い戻る、単純な話だった。セックスシーンの激しさやタイトルの意味深な感じに踊らされてました。
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