多忙を言い訳にして中々映画を観れていなかった最近.映画モチベがグッと高まっている中で観た作品
モチベ高いから感想も長いです
衝撃作すぎた、かなりハイカロリーですね
何から書いていいのやら分からないが、まずは映像が美しすぎる.美しさの中に計り知れないほどの恐怖が共存している.劇場で見なかったことを激しく悔やむ.映像や音楽、演技のレベルが抜群に高く"映画"として素晴らしかった.
音楽は坂本龍一制作のようで流石でした
台詞自体もそもそも少なくて、台詞が無くても音楽や映像.演技がそれを完璧に補っていた
伏線バリバリの面白い脚本映画は沢山あるが、脚本の面白さだけが価値基準ならそれは小説で良くて映画である必要は無い
そういう価値観で推し量ると、この映画は映画として素晴らしいと言える
映像レベルだとかなり大規模に感じるが実際のところ、脚本はかなり小規模なヒューマンドラマ.ぶっちゃけ脚本の勧善懲悪の部分はこの映画ではあまり注目すべきところではないのかもしれない.
どんなに文明が発達しようとも時代が変わろうとも、最も恐ろしい生物は人間であり、手を差し伸べられるのも人間である.
どんな人間にもその両面性は存在していて、周りの人達が善人ばかりでそのような人間に思えないのはその文脈に自身が存在していないからに他ならない
きっとあの背景に生きていたら、人を殺す事もレイプすることも、仲間を見捨てることも、馬の腹で寝ることも
きっとどんな可能性だって否定できないだろう
美しく恐ろしく、そして少しの余白を残しながら、時にハラハラしながら観れる映画だった
