たろさ

レヴェナント:蘇えりし者のたろさのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.0
1823年のアメリカ。ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)と彼の息子ホーク(フォレスト・グッドラック)は毛皮ハンターのガイドをしていた。ところがその最中にアリカラ族に襲われハンターたちと共に何とか逃げ出す。その後ヒューは一人でいるところをクマに襲われ重傷を負うが何とか撃退する。隊長のヘンリー(ドーナル・グリーソン)は負傷した彼を連れての山越えは厳しいと判断し彼の最期を見とる役として、彼の息子ホーク、ジム・ブリッジャー(ウィル・ポールター)、フィッツジェラルド(トム・ハーディ)を残すが…。


川、森、山岳、雪といったアメリカの大自然が美しいし自然光を活かした撮影もいい。大自然が舞台で人間の生き死にや殺し合いが繰り広げられると人間も動物なんだなとあらためて思う。
下から上に見上げるカットや俳優の至近距離や肩越しからのカットが多い。疑似長回しも多く臨場感が味わえる。冒頭のアリカラ族に襲撃されるシーン、クマに襲われるシーンが特によかった。
悪役のフィッツジェラルドのくそっぷりがいい。いつまでも減らず口を叩く。自分の悪事を棚に上げて人を非難し馬鹿にする。重症のグラスを見とる役に自ら立候補するが、全く信用できないのがいい。トム・ハーディだと全然気づかなかった。
たろさ

たろさ