コロッケそば

レヴェナント:蘇えりし者のコロッケそばのネタバレレビュー・内容・結末

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

復讐に生き、復讐に死んだ男の物語

グリズリィに八つ裂きにされようが、氷点下で放置されようが、埋められようが、川に流されようが、崖から落ちようが、そんなものは彼にとっちゃお構いなし。
いとも簡単に死の淵から舞い戻ってしまうタフガイ。菅原文太も真っ青。

傷口は自分で焼くし、生肉は食うし、お馬さんの腑をおもむろに引きずり出したかと思えば、中に潜り込んでまさかの就寝。
常軌を逸脱した行動たが、寸分の躊躇もない。

しかし彼は復讐を果たすとこれまでの生命力が嘘だったかのように、いとも簡単に力尽きてしまう。
つまり、あの時彼は人間としてはもう死んでいて、復讐心の権化だけが一人歩きをしていたのかもしれない。

森の熊さんの恐ろしさを教えてくれる一本。