小川勝広

レヴェナント:蘇えりし者の小川勝広のレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.2
久々にみる、見応えのある長回し。
始まりから終わりまで圧倒されるのだが、物語が終わっても【そこ】から離脱することを許してくれない坂本龍一のエンディング。
耳を塞ぎたくなるようなチェロとピアノの旋律、不規則なリズム。
この不快感、以前にもあった・・・・あ!!!サスペリアだ!あの変なタイミングで鳴る太鼓の音の気持ち悪さだ。
【そこ】→生きるという事を音楽でも追い打ちをかけてきやがった~。逃がさへんで~・・・か。

まとめると、魂のネガポジを反転させる作業を今回も技術の総動員で挑むイニャリトゥ。
われらが教授も形振り構わず加担して煽る。
『バベル』の持ち時計を破る為に次は何をしてくるんだろうか••