なんのために生きて死ぬのか、そんなことを考えさせられたディカプリオ渾身の作品。彼の極限はすごかった!同じ凍死寸前でも、タイタニックみたいに甘くない。私も年取ったけど、レオにも同じ時間が流れてるよね、などと思いました。
カメラワークも彼の渾身を最大に引き出してたと思います。ストーリーのさりげない伏線も好きでした。男臭いシナリオなのに、繊細さもあって大味にならないのは、イニャリトゥ監督の手腕かなって思います。エンターテイメント向けの絵面じゃないのに、全体としてはエンターテイメントでした。
雪山で敵に囲まれ、自分は手負いの状態で、どうやって暖をとって体力を回復するのか。いくつかのバラエティを知ることもできます。真似はできないけど。
抜群のトム・ハーディ。最近見たエクスマキナのときとは135度くらい違う角度のドーナル・グリーソンも素晴らしかったです。
極限の疑似体験までできちゃうんだから、映画って素晴らしいですよね。