“神が罰を下す”
私はあんまりレオ様の映画を観てきていないし、観たのも若いときの作品が多かったのでずっと顔綺麗のイメージしかありませんでした。この作品を観るまでは…!
正真正銘の俳優とはこのことだ!と思わされました。彼の演技力、鳥肌ものです。ほとんどヴゥワーみたいな声しか出ていないのに、その唸り声だけでグラスそのものになっていたと思います。子どもを殺されたらきっともうなにも失うものはない。最後の戦いに彼に残る痛みは心の穴だけ。
トムハーディの悪役も素晴らしい。なーんか嫌な感じを纏った、人間の悪いところですこれが、というところを詰めたような役でした。ラストのグラスとトムの演じるフィッツの戦いは緊迫感がすごかった。
映像もものすごくクリアで、冬の匂いがしてきそうなほど美しかったです。寒いところの水の感じも、観ているこっちが寒くなりそうな綺麗さ。あんな舞台でやるからより緊迫感がでていると思います。
その他インパクト大だったのが馬と熊。偽物っぽさ満載だとあんなシーンで私は笑ってしまうのですが、今作のものはリアルすぎで怖かったです。