ニカイドウ

パージ:アナーキーのニカイドウのレビュー・感想・評価

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)
3.5
1作目観た時感じた続編に起こりそうな予感がある程度的中。生殺を考える映画から殺しまくる映画に…
とは言え、前回の家に押し寄せる恐怖とは違い、パージ期間中の屋外が舞台のメイン。殺らな殺られる。
主人公には一応理由はあるけど、外にはまぁ、なんと無意味な理由でパージに参加してる奴らの多い事。パージによって出来た新しいビジネス等も不快で不気味な描き方をされてる。客も気持ち悪い金持ち連中やし。
けど、主人公グループ含めた巻き込まれた奴らやパージ反対派も馬鹿に見える。イジメを見てる奴らも同罪的なニュアンスを感じる。
暴力に暴力で対抗する奴らは同罪…?パージ法を通した国の国民はすべからく同罪…?トランプを大統領にしたから同罪?アメリカが銃社会やから同罪?
結局はパージを良いものとして描いてはいないので、最低限の倫理観は残されてるし、この映画を観て「パージ良いな」って思う様な作品にはなってない…はず。
弊害として、終始暗い。面白みが薄い。
同じ銃撃戦でも、『ジョン・ウィック』の様な突き抜けた爽快感はない。
映画に何を求めるかなんよなぁ。
1作目に比べてどっちつかずの作品になってしまってる感は否めないけど、俺はかろうじて残る倫理観と爽快感の無さを少し評価したい。
ただ、ランボーならパージ中でも一人も殺さず生き残れるけどな。
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