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アイ・オリジンズのSheのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

科学とスピリチュアルの側面から見る輪廻転生の話
ここまで瞳にフォーカスしてる映画初めて観たから新鮮だった

SF好きなんだけど恋愛もののSFは苦手意識があって、これも前半はちょっとあ、間違えたかもしんない、と思ったけど中盤からの怒涛のロマンス+SFスリラー展開に惹き込まれた。
意外と伏線も多くてびっくりした笑

ただこれは科学の映画ではない。
ロマンスなんだけどスリラーなんだけどみたいな、あまり見た事ない視点で新しく感じた為、自分の中で見飽きてないという点でかなり評価が上がった。結構不思議な映画。

私も昔はこの主人公みたいに科学と宗教は対極に位置してるもののような気がしていて、いつか科学によって神や宗教が否定される日が来るのだろうか…と思っていた。
けれども、科学がスピリチュアルを証明する道具になるだけかもしれない。
この世で1番大きな"神秘"というものを説明するのが科学。
私たちが何をスピリチュアルなものとして捉えていたかが分かる、解明される、というだけなのかもしれない。
現時点で科学的に解明されてきたものも、神秘的なものだったはず。
主人公が、奥さんが魂と口にした時に強く否定していたけど、何を魂と呼んできたのか、ということが科学により解っていくのかな。
ミミズにとっての光という存在が、人間にとってのスピリチュアルな世界なのかもしれないね。
色のない世界に生きてる動物だっているし、そもそも色は人間の目のシステムが作り出した幻覚なだけかもしれないし。
第六感を持つスピリチュアルな人間が、変異種として扱われていたのが面白かった。
スピ系は馬鹿にされがちだけど、科学的な証明がまだ追いついてない範囲のものというだけ。存在の証明も、存在しないという証明も未だされていないから。まあ、存在してもしなくても面白いので良いです。

"証明する"というのが本当に1番難しいんだろうな。科学や数学で証明されてきたことって、初めからみんな潜在的に、なんとなく分かっていることだったりするものもあると思う。人によっては、感覚的に当たり前じゃん、と思うようなこととかも。でもそれを証明するには膨大なデータを取って数字を使って絶対的な証明をしなければならない。そりゃ私のような普通の人には到底無理だわ。

あと、この映画でグッと来たのが、研究者夫婦の何者にも揺るがされない研究熱心さ。
普通の夫婦や他の映画だったらもっと喧嘩になったり色々終わってるであろうシチュエーションでも、圧倒的なお互いへの信頼感と、自分や周りの感情に流されず、自分の人生における1番重要なものは研究なのだという芯がずっと真ん中にあるからこそ同じ方向を向くことができるところ、熱かった〜

エンドロール後、そりゃそうなるよね〜!😂となった。私も子供の頃同じこと気になってたもん…実際にこうなったら私も絶対そこ知りたいと思うもんな笑
もしかして、私???かもしれないし??

低予算だな〜というのがガンガンに分かるから、それでここまで満足度があるのも素晴らしい
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