酸化

聖者たちの食卓の酸化のネタバレレビュー・内容・結末

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

無料食堂が設けられているということも知らずに見ましたが、セリフ・字幕がなくも、食事が作られていくまでとそれを多くの人々が食するという一連の流れがごくあたりまえの日常に過ごされていること、それでも現実にはこうして無償の奉仕で成り立って誰もが食事できる場所はないなと気がついていき、最後はすごいことが起こっていると感じて感動しました。

ときどきカメラ目線になる人が映っていることも微笑ましいのですが、カメラに映される人々にとってはカメラに映すことではないごく当然の日常なのだろうなと、たくさんの人々が集まっててきぱきとご飯を作って、食堂を片付けていくのを見て思いました。
あとご飯や食事はおいしそうに映すのが多いかと思いますが、この作品は人の流れや食事が作られるまで、そして再び食事を作るために片付けていくまでをありふれた日常にある美しさを切り出すように映しているようでとても好きです。(ご飯を食べることも主ですが、たくさんの人が無料でご飯を作られる場所がたくさんの人の慣れた動きと、食材がたくさん運ばれてきて、食事の後片付けを含むまでの一連の流れが、こうして成り立っているのがすごいのだと気がつきました。社会と流通の大切さというか、そこにある宗教、善意で動くシステムの美しさ?かなと思いました。)

個人的には、お皿を洗うところで子どもが手伝っていた姿を大人が受け入れていてすごく好きです!
酸化

酸化