メタ壱

聖者たちの食卓のメタ壱のレビュー・感想・評価

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
3.9
インドの黄金寺院で日に10万人に施される無料の食事。
無償ワーカーの人達によって支えられるその食事の前後をとらえたドキュメンタリー作品。

僕たちの身の回りにある何気ないものも、その開発や生産、製造、運搬、そして販売などなど、とても多くの人達の多くの労力によって手元に届けられています。

それがインドともなると規模が物凄い。

カレーとナンとちょっとした飲み物というシンプルな食事。

しかし、その食事の10万人分を支える労力ともなるととてつもない!

ナレーションも解説も一切なく、ただただ映し出される一連の映像は、言葉では伝えきれない、理解しきれない密度を感じさせてくれます。

それは正に人間という生き物の営みそのものでした。

そしてそれはインドにおいて、階級も身分も超えて人と人とが支え合おうという激しく乱雑でありながらも優しい光景に見えました。
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