地球外生命体

聖者たちの食卓の地球外生命体のレビュー・感想・評価

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
3.4
インドの寺院で500年以上続く無料食堂の舞台裏に迫るドキュメンタリー。巡礼者らに毎日10万食分の豆カレーを提供するハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)。宗教も人種も関係なく誰もが平等にお腹を満たすことができる「聖なるキッチン」を映し出す。

日本では「黄金寺院」の呼び名で知られているインドのシク教総本山ハリマンディル・サーヒブでは、毎日10万食の食事が人々に無料でふるまわれています。その食事は人種や階層に関係なく、巡礼者や訪問者に等しく与えられます。この作品では、壮大なスケールでふるまわれる寺院の食事がどのように用意されているのかに焦点をあて、巨大な厨房の無駄のない支度から調理、人々の食事の様子、後片付けまでを記録しています。そこには無償で働く人々の厳かな存在や、まるでひとつの家族のようになった大人数の食卓を映し出します。美しく迫力のある映像は、まるでその場にいるかのような錯覚を起こさせます。飽食の時代にあって〝食べる〟ことの意味を考えさせられる作品です。

★2012年東京国際映画祭
グランプリ【ナチュラルTIFF部門】
★2013年モンテレイ国際映画祭
国際ドキュメンタリー作品賞
地球外生命体

地球外生命体