てまりだま

聖者たちの食卓のてまりだまのレビュー・感想・評価

聖者たちの食卓(2011年製作の映画)
5.0
朝靄の景色、空気まで冷んやりと感じられる。映る人の視線、目力、語らない口もと。朝の市場のような張り詰めた忙しなさ、一定の早さで動く慣れた手つき、色鮮やかな服装、男女関係なく阿吽の呼吸で動く仕草。活気があり無駄がない、映ることに少しはにかむ口もと、優しそうで芯のある姿勢、笑顔。火を起こし、燃え盛る炎で起こす釜の周りは、汗と臭いが想像できる。豊かな水で繋がる一日の生活。河の水、水しぶき、水たまり、室内に射し込む光、影、目の前のことに真剣な人の背中、服の汚れ、顔の皺や表情、微動だにしない心根の深さ。祈り、休み、刻々と流れる一日の生活。
見終わったあと、自然と姿勢がのびる感覚。ずっと観ていられる安心感、切り替わる映像の多さにわくわくして、ほーっと息が漏れる美しさ、時間がゆっくり流れて行くような錯覚。いや、朝の冷んやりとした空気も、時間の感覚も、現地に行かないと分かるわけがない。しかし、肌で感じてみたくなる、食べてみたくなる。魅力的な映像でした。観終わった後の感想は一言
すげー、、、(語彙力)
いや、これは凄いとしか言いようがなくて()
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