わか

沈黙ーサイレンスーのわかのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.8
すごい、なんというか、とても映画らしい映画を観たなというのが最初の感想です。ストーリー、キャスト、映像美…何をとっても良い映画でした。

信仰するべきものは一体何なのか。十字架か、祈りか、それとも無か。物に信仰を求めるのは危険だと言っていたが、言葉(祈り)や奇蹟の行い、または殉教に信仰を見出すのはどうなのか。
改宗した2人は彼らなりの"peace"を見つけたと言っていたが、それは諦めとどう違うのか。信仰を示すことができるのは自分自身の心しかないと気づいたのだろうか。
神とやらが与える"試練"とは一体なんなのか。結局は現実を受け入れるための精神論的なものにすぎないようにも感じた。

カトリックの学校で育った私もよく考えていました。聖書の教えは、ごく一部の人にとって都合の良いように書かれたものではないか、と。キリスト教は権威者のための宗教で、仏教の方がよっぽど民に寄り添っていると思っていました。結論は出ていませんが、そもそも宗教は比較するものではないということだけは言えると思います。
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