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沈黙ーサイレンスーのKANIOのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
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個人的には、サウスパークs6e5の「成金カートマンとイボ痔のカイル」がある種の"信仰"に対するアンサーだと思っていたけど、まさしくそういう事なんですよね。
信仰の"弱さ"と"強さ"、ここで宗教を語る登場人物の誰もかれもが限りなく"人間"なんだ。

割と難しい映画かと意気込んでいたら、良くも悪くも「例え話」で会話する下りが多くて、割と飲み込みやすい作品。
ロケーションは所々「いや、ここ台湾じゃねぇか!」って気付いてしまう所もあったけど、マーティン・スコセッシが撮った時代劇と考えるとそれだけでも一見の価値アリですよ。

海外キャストも然ることながら、日本人キャストの演技も素晴らしい。
日本人の拙い英語の発音が上手く聞き取れないって演出とか細かいなぁと。

神を信じずとも、きっと誰もが聞いたことのある"沈黙"。
理不尽や不条理の概念に抗い、その先の克服に至る信仰とは。
沈黙を打ち破った先に見える景色は、神のみぞ知る。
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