KAMAGOO

沈黙ーサイレンスーのKAMAGOOのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

私は信じている宗教とか信仰とかないし、詳しくもないんだけど、ものすごく響く映画でした。
生きていたら壁にぶつかることって誰にでもあって、そのとき心の支えになるものは宗教なり信仰で、私にも何かしらそういうものがあるんだと思う。

苦しい時間が続くのを、神の沈黙というふうに受け取ることもできるが、沈黙そのものが神の返事だったのかもしれない。物事は結局、解釈の仕方だと思う。

生き続けなきゃ、解釈の正誤も分からない。生きるために、今為すべきことを為す。助けたい人のために、為す。人生はその連続だと思う。

踏まなきゃ殺されるなら、踏む。キリストだって、側にいたら「踏みなさい」って言ってくれると思う。「隣人を愛せ」という言葉は、どんな人でもいいからまず1番近くの、隣の人を愛しなさいということだと思う。物理的にも。苦しんでいる人が真横にいて、心の平穏なんてあったもんじゃない。

自分を捨てる、宗教を棄てることは、一番難しいことかもしれないけど、生きるための技術だと思う。柔軟性。キチジローは適応能力があったんだと思う。

人が生きていくには、人とのつながりが不可欠。私も私なりに、周りの人を大事にしながら生きていきたいと考えさせられました。結局、自分が一番かわいいんだ、人間。
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