あい

沈黙ーサイレンスーのあいのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.2
予告に惹かれ気になっていてやっと飛行機内で鑑賞。
期待を裏切られず、約160分と長い作品だが飽きずに観ることができた。
最後の方に出てきた日本のキリシタンに尊敬の念を込めて的なテロップはなぜかすごく心に響いた。
鎖国状態にあり一切キリスト教を受け入れる姿勢を示さない日本に、キリスト教と仏教の共存を訴えキリスト教の布教を試みる宣教師。
キリシタンは集い隠れて信仰を続けているもののお役人にばれれば殺される。
そんな状況を何度も何度も目の当たりにし神の存在への不信感を抱き、主人公にとっての師匠!?的な人との再会により彼の心はどのように変わっていくのか…
高校生の時に日本史専攻でも世界史専攻でも日本人の誰もが知ってるキリスト教の迫害。その事実を宣教師側のサイドから見るという新しい感覚であった。
もちろん歴史物であるので少し引っかかる点(日本人はあの当時あそこまで英語が喋れたのか?)があったもののそんな部分も気にならないような話の流れだった。
無宗教な私にはなぜ踏み絵をしないのか、一度ぐらいいいじゃないかと少し理解しにくいキリスト教徒の気持ちであったが話の全体を通して納得することができた。
自分の中ではアンドリュー・ガーフィールドはスパイダーマン止まりだったが今回の作品でまた違った雰囲気を見せてくれた。
時間がある時に観るのにオススメしたい一作。
あい

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