Lily

沈黙ーサイレンスーのLilyのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.3
観ていて苦しい気持ちになる作品だった。
宣教師やキリシタンへの耐え難い拷問。そんな拷問を受けても信仰を貫く人たち。
宣教師の布教するキリスト教と、辛い労働や年貢から解放されるためにパライソ(天国)を選ぶ信者たちとの宗教感のずれ。
今まで考えたことがなかったことを考えさせられる作品で原作も読んでみたいと思った。

2020/09/14 BS
あまり観たくないと思いつつ、つい観てしまった。重くて悲しいとわかっていても観始めると一気に引き込まれる。
ある程度の自由が当たり前の今に生まれてきた私には、この時代の幸せも辛さも想像しても想像しきれていないのだろう。
思想、信仰、自由さえもが統制されて当たり前の時代。
一方にとっては正しいことが、もう一方にとっては強制となる。あるシーンは厳しい親に従わざるを得ない小さな子供を思い起こさせた。
だけど、やっぱり変わらない核を持ち続け、そこは自分自身が守って育ててあげないといけないと改めて感じた。
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