けんぞ

沈黙ーサイレンスーのけんぞのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.0
【こんな人にオススメ】
歴史好きな方(万人ウケはしないと思います)

【こんな気分の時にオススメ】
自分の気持ちにゆとりがあるとき

【こんなシーンでオススメ】
斬首の描写もあるので注意が必要

・長尺でコミカルな要素は一切ないが、何故か夢中で見てしまう。自分は無宗教だけど、この作品を見ることができてよかった。

・舞台はキリシタン弾圧が激しい江戸時代。師である宣教師が棄教した噂をきき、師を救うためポルトガルから2人の若き司教が日本を訪れる。そこで目の当たりにする残虐な弾圧。自分のできることは神を信仰することなのか、目の前の人を助けることなのか‥‥という内容。先日観たPKでのセリフ「私たちの世界には2つの神がいる。創造主とあなた方が作った神。あなた方か作った神は貢物が必要だが、創造主はただ心の中で祈るだけでよい」を思い出す。

・日本側はキリスト教が広まると、大名や将軍の求心力が弱まるため体制へ影響がある。一方、カトリックは宗教革命で海外に宣教の場を選ばざるを得なかった事情もある。そこらへんも描かれてるとより作品に深みがでたかも。あとは、主役も脇役も全員が迫真の演技で素晴らしかった。
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