nao

沈黙ーサイレンスーのnaoのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.1
長崎でのキリシタン弾圧を描いたマーティンスコセッシ監督作品。

タイトル通りバックミュージックが一切なく、終始沈黙。信じ続けることが厳しい時代、いくら信じても、祈っても、神は終始沈黙。
キリシタンの1人キチジローがダメ人間として描かれていたけど、一方的に非難する気分にもなれない。残酷なシーンも数多く、自分の命や家族の命ががかかっているという究極の状態で、何を信じて何を選択するのか。
重いと聞いていた作品、実際に重いとは思うけど、観ていて約2時間半はあっという間で、これからもきっと心に残り続ける作品。
どんな時代であっても、せめて信仰の自由はあってほしい。そしてその信仰で他人を傷付けるような事にはならないで欲しい。そう感じた作品でした。
nao

nao