祖母の住んでいる場所が舞台となっていた為、小さい頃から遠藤周作の『沈黙』は知っており、教会で働いている祖母からも色んな話を聞いていた。馴染みのある作品がハリウッド映画でしかもスコセッシ。
映画で見られる仲間の死、師の棄教、数々の悲劇にも神は沈黙している。信じるとは何か。命よりも重いものか。
遠藤周作の
『人間がこんなに哀しいのに主よ海があまりに碧いのです』
という言葉は神は無慈悲だと言いたいのだろうか。。映画では虫の声として例えられている。
日本人の合理的なやり方に立ち向かうロドリゴ。。。
強烈に心臓に問いを叩きつけられるような映画でした。
今もなお宗教は多くの人を救うことができるが逆に多くの人を傷つけてしまうこともあるという事実。
信仰が自由な現代では何を信じるべきか、真理とは何か、見極めること考えることが大切だと思う。