やっぱりキチジローというキャラクターが肝ですよね。裏主人公みたいな。
僕あんまり窪塚洋介は俳優として好きじゃないんですけど、良い役もらって良かったねって思いました。
キチジローを言葉で表すなら疑念とか邪念とか、何かこう人間の弱い部分を起点とする卑しさを擬人化したような役柄だと思うんですよ。
ですから彼を疑ったりするということは自分自身を疑うことに繋がり、それはつまりキチジローの存在によって主人公の信仰心が試されているというわけなんですよね。
僕は贔屓にしてる特定の宗教はありませんが、見ているうちに自分ならどうするだろうって思いました。あるいは、無宗教の自分にとっての踏み絵って一体どういうものだろうと考えたりラジバンダリ。
悪いところは所々で景色が日本ぽくねーなーと思ったくらいです。その他はすんばらしかったです。
