りーん

沈黙ーサイレンスーのりーんのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
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原作に忠実で感銘を受けた。
ひぐらしの鳴き声が印象的。
何かモノに対して神聖さを求めるのって日本人らしいと感じる。
心の支えになっていた十字架が、背いた背中に重くのしかかる。
形だけでも、それでも踏めなかったり言えなかったりするところは、この前見た『名もなき生涯』を連想した。
キチジローの弱さ醜さ愚かさ、それらをロドリゴは自分も踏み絵を前にして理解できたんじゃないかと思う。
神様ってなんだろう。
信仰とは、自分の神を求めることなんじゃないかと思ってる。
弱いキチジローを赦してくれる神、ロドリゴに踏むよう促す神…みんなそれぞれ神がいる。
最後、彼は信仰を棄てたのか?って疑問、原作とは違う締めくくりでよりわかりやすく感じて、スコセッシ監督すごい!とまた感動した。
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