ヨスケ

ホーンズ 容疑者と告白の角のヨスケのレビュー・感想・評価

3.9
スティーヴン・キングのファンながら、ジョー・ヒルの作品は恥ずかしながら“積ん読”状態です。そんな中、ジョーの著作初の映画化ということで、公開2日目に観て参りました。

相思相愛、自他共に認める幸せなカップルだった主人公イグに、恋人殺しの嫌疑がかかるところから物語が始まる。潔白を主張しようにも自分には不利な状況や証言が重なる。そんなある日、イグの額に角が生え始め、角は人々に本音をしゃべらせてしまうという代物。家族や友人も容赦なく彼にキツい本音をぶつけてしまう。これ以上無いほどの孤独にさいなまれるイグ…。

物語は幼少期から事件当日、そして現在と時系列を飛び越えて構成されます。キングの名作『IT』を彷彿とさせる作り。また、80年代後半に観た、よき時代のホラー映画的な雰囲気も残す作風に、個人的には非常に好感持てました。

キングの作品の旨みをギュッと濃縮したような作品の作りで、原作を後回しにしていたことが悔やまれます(すでにオチを知ってしまったので)。大至急原作にて復習することにします。

基本的にはホラー~ダークファンタジーなので、万人にはオススメできないかもしれず…それゆえ評価は4未満ですが…個人的には非常に気に入った作品。


デビッド・ボウイの『HEROES』の使われ方が非常に印象的!
MIDbにて6.5!
ヨスケ

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