まあ、面白くなくはなかったし、いいシーンもあったんだけど、なんとなく全体にユルユルな作品でした。あまりにも物事が上手く運びすぎるとでも言うのか。
インドでやってた店を失い、イギリス〜フランスへと渡って来た主人公一家。
車が故障して立ち往生したと思ったら、すぐに超親切(かつ美人)が通りかかって助けてくれるし、新しい店の候補地もすぐにみつかっちゃう。
だいたい、こんなに簡単にお店、しかも食べ物を扱う店って開けるもんなんでしょうか。
お向かいに老舗のフレンチ・レストランがある事もあって、最初のうちは客が来なくて困るのかなと思いきや、ちょっと客引きしたらすぐに大繁盛。
向かいのレストランのマダムの嫌がらせ(食材の買い占め)も一回こっきりだったし、その店の従業員に放火された一件も、マダムの罪悪感を喚起して、逆にいい結果へと繋がって行く。
最初の方で、お父さんが宿代をケチったり、店を買うことを勝手に決めようとする事に主人公が恥ずかしがったり反発したりしてたから、そこからいろいろ問題やトラブルが発生するのかと思いきや、それも無し。
ボロボロの店をリフォームして行くところは結構ワクワクしましたけどね。
出てくる料理に関しては、私は全く美味しそうだとは思いませんでした。なんせ高級フレンチやら、凝ったスパイスなんかとは無縁の食生活してる馬鹿舌なもんで。
