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マダム・マロリーと魔法のスパイスのkojikojiのレビュー・感想・評価

3.5
No.1695 監督はラッセ・ハルストレム
舞台はフランス🇫🇷
主人公はインド🇮🇳人
映画はアメリカ🇺🇸映画
監督はスウェーデン🇸🇪人。「セイフ・ヘイブン」が印象的だった監督。

 前半は題名から想像していた映画とは全然違ったが、終わってみると、心温まる映画で題名にもまあ、納得かなぁ…。

 故郷インドを追われ、ヨーロッパの地へとやって来たカダム一家は、車が故障し、やむなくこの小さな街に住み着くことになる。
 この街を気に入ったカダム(オム・プリ)は、早速、レストラン「メゾン・ムンバイ」を始める。しかし、向かいの家はマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)が経営するミシュラン1つ星の店だった。フランス人にインド料理が受け入れられるのか?しかし、「メゾン・ムンバイ」は次第に人気店になっていく。
ところが、カダム一家息子の天才的な料理人ハッサム(マニシュ・ダヤル)はフランス料理に興味を示すのだった。
 
 インドからの移民は、フランス🇫🇷ではなかなか受け入れられないようだ。前半は嫌がらせみたいなエピソードが続いて、こんな映画なのかとちょっと途中下車したくなるところもあった。しかし行き過ぎた対立の事件の後、マダム・マロリーが本来の姿を見せ始めて、話が面白くなってくる。しかもそこの副シェフのマルグリット(-シャルロット・ル)ボンにどうやら惹かれているようだ。
 
 主人公ハッサムの特異の料理はどうやら、フランス🇫🇷料理にインド料理のスパイスを効かせたもののようだが、映画ではよくわからなかった。美味しいのかどうか、直接味わえないので真相は藪の中だ。🤭

 さて、お楽しみの料理はどうかというと、残念ながら料理そのものが目立つようなシーンはあまりなく、美味しそうだと思うような料理少なかった。食いしん坊の映画好きには物足りなかった。
記憶に残っている料理と言えば、マダム・マロリーに合格点をもらったオムレツぐらいだ。
 美味しそうだ思うのは、良い材料を見せること、そして料理をしていくその過程が大きなウエイトを占める。さらに大事なのはそれを美味しそうに食べるシーンだと思っている。この映画にはちょっとそんなところが足らなかった気がする。

 20年もの間、ミシュラン1つ星を続け、星の数を2つにするのが夢のマダム・マロリー。この頑固で味に厳しい経営者役は、ヘレン・ミランにピッタリ。さすがに存在感があった。

ということで、評価は普通の3.5にした。
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