マダム・マロリーと魔法のスパイスのCOCO美馬のレビュー・感想・評価

フランスの美しい風景が目に焼き付いて離れない作品。フランスの田舎町で差別の目を向けられながらもインド人の家族が逞しく生きていく姿と特に主人公ハッサンの父親がインド人としての誇りを胸に西洋人マダムと対峙するシーンが見所。有能なスタッフが拘り抜いた作品だけあって脚本、演出、音楽、衣装、カメラワーク全てにおいて一級品。ただ脇役が役に嵌るどころか、それ以上の演技をしていただけに主役のキャスティング（ハッサン役）が本当に残念。一言、魅力がない。未だに何が彼を起用する決め手になったのか謎。よって辛口判定。