ゆず

マダム・マロリーと魔法のスパイスのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ムンバイでレストランを経営していた一家が、店を失いロンドンへ移り住む。騒音と寒さと野菜に絶望し、一年後にはヨーロッパへ。ボロ車で長いドライブを続けていたが、フランスの山間で車が故障。立ち寄った町で一家の大黒柱が理想的な売り家に心奪われてしまう…が、目の前にはマダムマロリーが経営する老舗フレンチレストラン、それもミシュラン1つ星。必死に止める子供達、土地購入へと突っ走る頑固親父。「新しい味を教えてやる!」料理するのは息子のハッサンだけどな!wこうしてフランスVSインド、魅惑の料理対決が開始した。

予定調和だなぁーと思ってしまうけど、安心して見ていられるし料理は美味しそうだった。料理映画っていうより、ちょっと笑えてハートフルなヒューマンドラマで、偏見や敵対意識を乗り越えた交流がメインだった。レストラン映画だと思ってたら意外と料理の登場は少ない。…が、出てこないわけではないので腹はへる。タンドリーチキン食べたい…。

のぼりつめた先はどんなお店なのかなーと思ったらまさかの分子料理!wwシェフ!~三ツ星レストランryでライバル店に潜入した時の面白コントを思い出して吹いた人も多いはずw
インドミュージックも良かったし、カメラワークも可愛い感じ。店の準備中の建物の中から外まで追いかけたり、ダンスから夜空の花火にパンするとことか、オムレツ食べた時あえて顔は映さずピンと背筋が伸びるとこ見せたりとかw
劇中何度も入る、道路の横断シーンも印象的。間に走る一本の道。心を許していないうちはなかなか一歩が踏み出せないのに、後半では自然に行き来する。近いようで遠い、遠いようで近い。主人公とヒロインも可愛かったけど、なにより頑固者同士のパパとマダムが仲良くなってく過程が微笑ましい。
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