FREDDY

マダム・マロリーと魔法のスパイスのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リチャード・C・モライスによる同名小説を原作に制作された本作は、南フランスの老舗フランスレストラン「ル・ソール・プリョルール」を営む女主人マダム・マロリーと、故郷のインドを追われ、ふとした事をきっかけにマダムの向かいの空き家にインドレストラン「メゾン・ムンバイ」を開いたカダム一家の交流を描いたものとなっており、国籍や文化の違う2つのレストランがいがみ合い料理バトルを繰り広げる中、マニシュ・ダヤルが演じるハッサンを軸としたサクセスストーリーや、シャルロット・ルボンが演じるマルグリットとの複雑な恋愛模様が映し出されるのだが、率直に言って、とても面白い作品でした。ヘレン・ミレンが演じるマダム・マロリーやオム・プリが演じるパパのキャラクター性は抜群で、いがみ合う我の強い2人が次第に"恋人に近い存在"として互いを認め合うまでの過程も良かった。ハッサンとマルグリットが織り成す恋愛ドラマもどのような展開を見せるのか最後まで気になってしまうほどで、何よりも胃を刺激するほど画力のある数々の料理には魅了されました。とくにハッサンがマダム・マロリーに作らせたオムレツはぜひとも食べてみたいと強く思わされましたね。フランス料理の基礎となる5つのソースも気になりました。本作は気軽に楽しめる作品であることに間違いはないかと。
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