シュガーサプリ

ミス・バイオレンスのシュガーサプリのレビュー・感想・評価

ミス・バイオレンス(2013年製作の映画)
4.3
ギリシャ映画

家庭の不穏な雰囲気と窮屈さが画面いっぱいから伝わってくる。

画面をクローズアップすることで周りに何が起きてるか分からない緊張が生み出されていた。

生活音やセリフを消すことで沈黙が生まれ視聴者との一体感が出ていた。

無言で何度も往復で叩くビンタのシーンなどで家庭内で起こる義務感とそれに対抗できない見えない抑圧が意識的に発生してた。
このシーンは強烈に印象に残りました。

抑圧から開放するためにやるゲーム、もっと自己表現をしたいためにするダンス。直接訴えかけないと理解できないことだってある。

社会からの抑圧、家庭からの抑圧
それに対する義務感は危惧せざるを得ないし我々にできることは何か

社会で当たり前に行われてるあっさりとしたお金のやり取り。
その裏側を捉えるほうがよっぽど大事。