Haruka

パパが遺した物語のHarukaのレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.7
『Fathers&Daughters』

自分の運転する車で事故を起こし妻を亡くし心に傷を負った小説家ジェイク。彼の心の支えは愛娘のケイティ。
ジェイクは自分と娘をモデルに小説を書くのだった。

25年後〜
大学で心理学を専攻しソーシャルワーカーになったケイティ。
彼女には人を本気で愛せないという大きな悩みがあった…お酒や男性たちと一夜限りの関係を持つことで寂しさを紛らわす日々。
そんな時、父の作品の大ファンだというキャメロンに出会う…。


前情報なしで鑑賞し、父と娘の親子愛の話かと思っていたのですが、もっと大きな枠組みの”愛”を扱っていて想像していたのとは全く違うストーリーでした。

誰かを愛したり誰かから愛されたり…愛って人を強くしますよね。

鑑賞後は余韻が残る素敵な作品。
心に残る印象的な台詞がたくさんあり人を愛するという事を考えさせられます。

特にケイティのこの台詞が印象に残っています。

「頭では分かるけど、ここ(心)では分からない」

こういう事ってたくさんありますよね、悩み事の大半はどうすれば良いか頭では分かってはいる…客観的に考えればすぐ解決法が見つかる事も多かったり…でも欲だったり感情が絡むと複雑になりそう単純にはいかない…。

キャメロンとの出会いを通して人を愛する事を思い出していくケイティの様子がしっかりと描かれていて良かったです。

邦題はミスリードかなとも思いますがよくよく考えると深いなと思いました。

父ジェイクと娘ケイティが2人で「Close To You」を歌うシーン大好きです。
ケイティの幼少期を演じたカイリー・ロジャースちゃん可愛すぎる、本当に天使のよう。

何かに悩んでいる人にオススメです。
自分を救える方法が見つかるかも…?
Haruka

Haruka