まの

パパが遺した物語のまののレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.9
父が起こした交通事故で母親を失い、残された小さな娘と二人で懸命に行きていく父と娘の話。

事故が原因で度々起こす痙攣、売れない小説、義理妹に娘を取られない様に起こす裁判で困窮していきながらも、男手一つで必死に娘を育てていく姿は凄いです。

一方自分を愛する人は消えてしまうと言うトラウマから逃げ出せないでいる娘。
やっと出来た恋人さえ心の底からは信じられないでいる哀しさ。
心理学の専門家の端くれなのに、自身はカウンセリングを受けていると言う矛盾。
今の生活と、父親が生きていた時を交差しながら話が進んでいきます。
自分の命を削ってまで仕上げた最後の父と娘の作品が、いつの間にか大人になって彷徨うケティを助けてくれると言うヒューマンな話でした。

子役の女の子、凄くアマンダの雰囲気が出てて、アマンダの子供の頃ってきっとこんな感じだったんだろうなぁと言う感じで驚きました。
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