レザーフェイス

死ぬほどセックスしてみたかったのレザーフェイスのレビュー・感想・評価

3.7
どついたるねんの後に書こうと思ってました。
バクシーシ山下さんは、とてつもなく冷徹な観察者です。(トークでもその感じを感じる。)
ちょっと言ったカンパニー松尾さんファンの僕は、彼のモチーフに魅了されているし、所謂日本のポルノ映画においては、過度なジャンル分けが存在するが、バクシーシはどこにも付随しない。
というか、もうポルノではなくセックスを介在とする実験映画に近い。映画として成立させたく見えない意図を組み込むような、映画を撮りたかったけど撮れなかった、ロマンポルノともまた違う。
著作でも伺えるのは、徹底してどのようにしたら化学反応が起きるかニヤニヤしながら見守るマッドサイエンティストのようだ。
ホラーにも近く、ヒューマニズムも感じたりする。不思議な映画であり、カルトに相当する作品。