大木茂

不屈の男 アンブロークンの大木茂のレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
3.2
ベルリンオリンピック
男3人海に漂流
後半はまさかの現代版戦メリ
MIYAVIがヨノイにしか見えなかった
同じ世界的音楽家って事もあって意図したキャスティングだったのだろうか?にしては顔が綺麗すぎる(アンジーがファンなんだね「マレフィセント2」でも出てたのはそういう事か)
やってる事は邪悪過ぎて全然共感出来ないけど…

アンジェリーナジョリーが監督をする意味があったのか?
これからイーストウッドっぽくなっていくのかしら?
そしてこれがコーエン脚本ってのも驚き
びっくりするほどコーエン節を感じなかった(カメラマンが同じだからコーエン組を借りたって感じなのかな?)
唯一挙げるなら終盤の木材を持ち上げて落としたら射殺のくだりは影が十字架に見える事もあってゴルゴダの丘を暗示しているのかな?なんて思ったり

日本兵怖すぎるわ…
ナチスとかWW2もの観ると早く1945年の夏来て欲しいって思っちゃうよね
徴兵されてたら捕虜には絶対優しくしようと思える映画だった
渡邊睦裕はマジで切腹レベルだわ戦後の経歴は胸糞

実際の話だから凄いなとは思ったけど映画としては凡作なんだよな
収容所の話はもっと酷いぽかったらしいけどそこまで挑めなかったんだな
不良からオリンピック選手、漂流、捕虜っていう3つをそのまま流しちゃってるからあんまり残らないのかもな
行ったり来たりして山場をオーバーラップさせるくらいの冒険はして欲しかったな
いや…難しいか?

これキャストもスタッフも全取っ替えな続編あるんだな
戦後のPTSDに悩まされるって話なんだ
渡邊を殺すためにお金貯めたり
悪夢で奥さんの首絞めたり
トラウマをアルコールで忘れたりしたけど
キリスト教で赦しを学んで
日本の戦犯の人達訪問したり
キャンプボランティアたちあげたりとその後の活動もドラマチックなんだね
映画完成直前に亡くなるってのもそれまで待っていたみたいな話だね
「スパルタカス」のトニーカーティスで映画化するって計画もあったんだね
そこから50年も待ったとは…
決め手は女性作家の伝記小説(「シービスケット」とか書いてるらしい)ぽいな
大木茂

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