風来のリヨナ

不屈の男 アンブロークンの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
3.4
なぜ私の目を見ない?

時は第二次世界大戦。米国最速の高校生としてオリンピック選手に選抜されるも、それより先に爆撃機の搭乗員として駆り出されてしまったルイ。命からがら戦場から帰投した矢先、救助活動に派遣…太平洋にて漂流の憂き目に…

しかし折れない男ルイ、そして運のない男ルイ。どうにか生き延びた末に保護された先は我らが大日本帝国。捕虜として大森収容所に収監されるも、ここの支配者である渡辺伍長が中々のサイコ太郎で…みたいな。

とあるオリンピック選手の波乱過ぎる人生を描いた実話ベースの戦争もの。漂流に半分ほど尺を使うので、その血の半分はサメの血が流れているサメ映画とも言えますね。

そんな訳で、前半だけでも一本撮れそうな濃度なんですが、捕虜パートは捕虜パートでニンジャスレイヤーで言うところのゲイのサディストこと”渡辺伍長”が、とんでもなく魅力的なS顔で暴れ散らす不思議な二段構え。なんだこのツラの良いドS!気に入られたら虐められるしかない。

通常の戦争映画とは若干趣が異なり、ひたすらルイが苦難を耐え抜くことに重きが置かれているため、派手な銃撃はなく五輪要素も本筋ではおまけ程度。若干とっ散らかってる印象でしたが、サメと伍長が良いので面白かったです。

みんなも渡辺伍長の”私の目を見ろ!私の目を見るな!”折檻で精神を破壊しよう!未公開シーンの「ジュネーブ条約なんか知らねえ」流剣術すき。

個人的に気に入ったのは、後ろで撃たれてるサメくん、全ての同胞の捕虜に一発ずつ顔パンさせるの刑、ひと目見てクラっとくるとこです。
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