「反日映画」とかって変に話題になってなかったら見てなかったかも。
主人公は死なないのはわかってるから、その点は安心して見ていられるのだが、捕虜虐待シーンとか、あまり見るのは好きではない。「アンブロークン」を描こうとすれば、虐待はよりひどくしつこく描くしかないし。
冒頭はとても良かった。
こんなに明るい、晴れ渡ったステキな空から、爆撃するのかって、まず考えたことがなかった。あれじゃ、地面の人を殺している感覚ってなくなるんじゃないか。
空中戦というのも、あー、こういう感じなんだと初めて知ったような感じがする。あまり、想像したことがなかった。
戦争の厳しさ、どこまでも残酷になる人間が、よく描かれていて、だからこそ戦争は避けねばならないのだと改めて思わせてくれた。
ただ反戦映画というより、実在の「不屈の人」を描きたかったのだろう。漂流シーンもしっかり描かれていて、印象的だ。
そう思うととても盛りだくさん。
少年時代のエピソードも、最後のドキュメンタリー部分も良かった。