masumasuo

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男のmasumasuoのレビュー・感想・評価

3.9
2015年12本目。立川の極音上映のウーファーどすどす響く中で聴けるJBのライブ、というだけでも価値があるが、ドラマ部もしっかりした旨みののある一本。

音楽を渇望した幼少期、ゴスペルからファンクへ強引に転身した青年期、人種問題に翻弄されながらも踊らせることに向き合い続けた成功機…と、JBの天才性の背景を丁寧に描いていたのが良かった。破天荒ながら実は神経質で臆病な人なのか?と思わせる主演の演技も深みがあった。ボビーにしろマネージャーにしろ、友情話も熱かった。
時系列が飛びまくる編集にはちょっと戸惑うけど、晩年のJBのパラノイア状態で過去を振り返るという設定なのかもしれない。

ひとつ物足りなかったところは、全編ライブそのもののは細切れが多く、JBの言う「グルーヴ」を感じるには尺が足りない…!というところかな。もっと長くてよかったんじゃないかミック・ジャガーよ。
それでもあの踊りと汗は必見。
masumasuo

masumasuo