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夜の片鱗のmilagrosのレビュー・感想・評価

夜の片鱗(1964年製作の映画)
4.3
夜の、とタイトルにつく映画と言えばニコラス・レイの『夜の人々』なんだけど、それと同じくらいこの『夜の片鱗』が好き。夜にしか生きられなかった人々のどうしようもない愛の物語は、理屈じゃ語れない。
その理屈なんかをとうとうと語る男なんかより、だめでクズなやくざの男を、観客は彼女と同じように愛してしまうのだから、この映画はすごい。理屈じゃないのよを、映像と物語で観客に説き伏せるのである。

ネオンの光は美しい。彼女が最後に決意する瞬間の顔は美しい。
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